人間ドックは、病気を少しでも早く見つけて、手遅れにならないよう治療することが大きな目的です。普段、精力的に活動し、元気に過ごしている、いかにも健康そうな人でも、思わめ病気が潜んでいることがあるからです。特に年齢が高くなるにつれて死因要因で大きなパーセンテージを占める悪性腫瘍は、初期の段階ではほとんど何の症状もありません。40代、50代の働き盛りの人は、まだまだ自分は若いと思っており、病気の信号がない場合は健康診断も重視しない傾向がありますが、ほとんどの人が生活生活習慣病から、身体に負担なり、病気の兆候が出てきているのです。

疲れを感じるようになったとか、だるさが残るとか、体重が急激に増えてきたとか、で、心配になって病院で検査することがきっかけになるようですが、それで問題ない診断結果であればともかく、そこではじめて病気であることが判明し、入院生活を余儀なく強いられ、そのまま入退院の繰り返しで、結局あの世からお迎えが来るというケースも少なくありません。そうなると残されたご家族は悲惨なことになってしまいます。だからこそ、人間ドックを、できるだけ一年に一度は受診して、病気に備えることがいいのです。実は、もう一つ、健康状態を正確に評価把握するためにも人間ドック受診をお奨めしたいのです。

生活習慣病ということが一番怖いのですが、血圧、高脂血症、肥満、糖尿といったことは、すぐに顕著な数字になるのではなく、正常値の範囲内にある人でも徐々に悪い数字になるようなことがあります。少しだけオーバーなときなどは、まだまだ大丈夫だとタカをくくりたくなりがちなのですが、ここに危険が潜んでいます。こうしたときこそ、医師や看護師などの指導を受けながら、生活改善を進めることが大切なことなのです。そのためにも同じ診療機関で定期的に受診し、各数値の推移を見つめながら、対策を講じ、予防するようにしたいものです。

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