健康診断の中では最もメジャーな「人間ドック」は、自分が罹っている病気を早期発見し、少しでも早く適切な治療を施せるようにすることを目的としています。人間ドックの「ドック」は、船を修理、点検するための設備を意味する「船渠(せんきょ)」を指します。ドックのように私達の身体を隅々まで検査することで、思わぬ病気を発見したり、病気の兆候を食い止めることが出来ます。また、「がん」に代表される悪性腫瘍は、初期の段階では自覚症状がないことが多いため、人間ドックを受けて早期発見をすることが非常に大切です。
日本人の「三大国民病」の一つでもある「がん」は、早期発見をすればするほど、治癒する確率も高くなります。人間ドックを受けて、私達を襲う様々な病気を食い止めましょう。さて、一言で人間ドックと言っても、様々な種類があります。例えば、「消化器検査ドック」は、胃腸などの消化器をメインに検査するコースです。
検査は1泊2日で行われ、胃や大腸の内視鏡検査を行います。この検査を受けることで、日本人に増加している「胃がん」や「大腸がん」の早期発見につながります。検査結果は一週間後に発表され、必要に応じて再検査や精密検査も行われます。また、女性特有の病気について詳しく検査する「レディースドック」は、「乳がん」や「子宮がん」といった女性ならではのがんに関する検査を受けられます。
特に「子宮がん」は20代の若い女性にも増加しているため、出来るだけ早い段階で検査を受けることが推奨されています。