がん検診は企業の健康診断や市町村が実施する検診、あるいは人間ドックなどさまざまな機会で受けることができます。これらの検診でおこなわれる検査の内容は、実施主体や検査するがんなどによって異なりますが、基本的な検査は以下に挙げる方法により行われます。がん検診の内容は血液検査、レントゲン検査、便潜血検査、細胞検査、マンモグラフィ、腫瘍マーカー、エコー検査などです。人間ドックのように隅々まで検査する検診の場合は、これらの検査以外にもCTやMRIなどの機器を用いた検査やPET検査などをおこなうのが一般的です。
もちろん検診にかける費用によっても検査内容は異なり、企業の健康診断や市町村が行う無料あるいは低料金のがん検診の場合は、血液検査や便潜血検査など基本的な検査だけになることがほとんどです。企業の健康診断や市町村が実施する簡易的ながん検診で陽性が疑われる場合は、医療機関で本格的な検査を受けることになります。この場合は担当医による問診と診察が行われ、身体の状況などについて詳しく質問がなされます。また家族の病歴や喫煙、飲酒の有無といった生活習慣についても、がんの診断には必要な情報となりますので、医師から質問がなされます。
その後、上記に挙げたような詳しい検査が行われ、採取した細胞を顕微鏡で観察する病理検査などを経て最終的な診断が下されるのです。またこの際には、仮にがんと診断された場合に身体が治療に耐えられるかどうかも検査されます。